アナログ音声とデジタルデータの相互変換
「ピー」という高音を「0」に、「ガー」という低音を「1」に割り当てる。
「01」というデジタルデータは「ピーガー」というアナログ音声で表現することができる。
逆に、アナログ音声から、デジタルデータに戻すこともできる。
音声化されたデジタルデータを電話回線で送る
音声化されたデータを送るには、音声を送るのが得意な電話回線を使う。
電話回線を使い、音声化したデータを相手に話し、聞いた側でデジタルデータに戻す。
電話回線は、人間の音声も、デジタルデータを変換した音声も区別せず届けてくれる。
モデムの役割は、デジタルデータを音声にして電話回線に送信したり、受け取った音声を、デジタルデータに変えたりしている。
光ファイバーによる通信
電話回線を使ったデータ通信は、通信速度に限界があった。
なので、データ量の大きな画像や動画をやり取りすることが難しくなってきた。
光ファイバーは、デジタルデータを音の高低に割り当てるのではなく、光の点滅に割り当てる。
光が消えている状態を「0」、光がついている状態を「1」に割り当てる。
これで、アナログ変換をすることなく、デジタルデータのまま通信ができる。
両者とも、デジタルデータの0と1を、別のものに置き換えることでデータ通信を実現している。
モデムとは?
電話回線を使ってインターネットをするときに必要な機械。
パソコンから送信されたデータを、電話線の中を通れるような形に変換する機械。
逆に、電話線から入ってきたデータを、パソコンが分かる形に変換する機械。
まとめると、アナログ信号とデジタル信号の変換をする機械。
モデムの種類
モデムとは、実際にはインターネット以外でも登場する用語。
「○○モデム」=「○○のデータを電話線の中を通れるようにする機械」ということ。
例:FAXモデム = パソコンから出たFAXデータを電話線の中を通れるようにする機械。
ルーターとは?
異なるネットワークを接続するための装置。
LANとWANを繋ぐと、LAN側の複数の端末がインターネットに接続できる。
現在の主流は、有線も無線も使えるWi-Fiルーター(無線LANルーター)
「WAN」と書いてある差込口は、モデムやONUとLANケーブルにて接続をする。
※ただし、現在はモデムやONUとルーターの両方の機能を持つ一体型の製品もある。
ONU(光回線終端装置)
ONU = Optical Network Unit
光回線でインターネットをするときに必要な機械。
パソコンから送信されたデジタルデータを光回線を通るデータに変換する。
逆に、光回線から入ってきたデータを、パソコンがわかる形に変換する機械。
光回線とは?
光回線とは、光ファイバーを利用して、データを送信する通信回線のこと。
光ファイバーとは、ガラス素材や樹脂素材に光を反射してデータを送るケーブルのこと。
例:クリスマスツリーなどについている透明な光るファイバーのようなもの。
普通のケーブルは中を電気が通るが、光回線の中は、光が通る。
光回線の速度は、一般的なタイプで1Gbps程度。
光回線は、ISDNやADSLなどと比べ、信号の減衰やノイズの干渉による影響が少ない。
光回線は、遠距離でもデータを伝達することができる。
※ADSLは、基地局からの距離が遠いと、通信が途切れてしまう。
プロバイダ(ISP)とは?
ISP = Internet Services Provider。
インターネットを利用するためには、アクセスポイント(基地局)を介して、インターネット回線に接続する必要がある。
そのアクセスポイントを提供しているのがプロバイダー。
プロバイダーの役割は、ユーザーのデバイスとインターネットをつなぐこと。
なので、インターネットに接続するという点では、各社に大差はない。
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